生い立ちとなぜ博士進学を決めたか

~高校卒業

この辺が私の人生で今のところ一番真面目で賢かった時期だと思います.

寮生活を始め,大好きだったゲームを一切やらなくなり,勉強と部活以外やることがないような環境になりました.ですが周りの友達との共同生活や,寮長等,家族や先生以外の大人と関わる機会の少なかった当時は,刺激的な毎日が遅れていたと思います.

そういう環境のおかげか,学内や全国模試でも上位を取れるくらいには学力も向上し,漠然と「あ、自分は頭がいいんだ」などという大きく自惚れていた時期でもあります.

その中で人生で1,2を争うくらいの挫折を味わいます.大学受験への失敗です.

良くある話ではありますが第一志望だった某旧帝大獣医学部に前期後期共に落ちてしまい,薬剤師だった両親の勧め(半ば強制)だった私立薬学部に,免除となった入学金を全額貰うことを条件に行くことに決意しました.ここでそこそこのお金と高校3年間で培った中途半端なプライドを引っ提げた,イタい大学生が一人爆誕してしまったわけです.

大学生時代

高校時代に培った中途半端なプライドと共に上京し,一人暮らしの大学生活が始まりました.そこで私は井の中の蛙であることを知ったわけです.周りのみんなは頭がよく,さらには努力も惜しまない人たちばかりでした.幸いなことに友達には恵まれ,仲のいい友達と切磋琢磨していくわけですが,学年が上がるにつれ,大学の自由な形式に自制心が働かず,サボりがちになりました.仲間に引っ張ってもらえばよかったと言えばそれまでですが,仲間たちもみなサボっていました.残念.成績もtop10から見事に右肩下がりに落ちていき,3年生くらいになると大体半分くらいの順位に位置付ける形になりました.そこでも私は焦らず,大学生らしくパチンコ,競馬,麻雀の沼にずっぽりとハマってしまったわけです.パチ屋でバイトをしパチンコに行き夜からマージャンを打ち,週末は競馬に行く.見事なゴミっぷりです.

そんな生活をしていた4年生のとき,転機が訪れます.研究室への配属です.

薬学部では4年生で研究室に配属され,6年の夏ごろまで研究をします.そのうち5年生の約半年は実習に費やしますが,授業はほとんどない状況になります.

堕落していた私の成績では人気の研究室はほとんど狙えません.そこで,私は成績重視の研究室ではなく面接試験を行っている研究室に絞って研究室訪問を行いました.

そこで,今の研究室と出会います.そこは,私が配属される前の年まではいわゆる「ホワイト研究室」で,人気も高く,新任の先生が来てから研究に力を入れるようになった研究室で,大学院生を募集していました.当然かのように学歴コンプをこじらせていた私は大学院進学も視野に入れていました.ここしかない!と思った私は面接で進学を考えている旨を伝え,高校時代の留学経験などを伝え,無事配属となりました.

それからは比較的真面目になったと思います.日々の研究はとても楽しく,刺激的なもので,自分はこれを求めていたと言わんばかりに没頭していきました.(実習期間は担当薬剤師がアレな方で愚痴が2000個くらい出てきそうなのでここでは割愛します.)

進学を考えていたことから新しい研究テーマを発案し,それをこなしながら学会発表を行っていきました.

そして就活の時期になり,教授から直々に「君の研究はすぐに論文化に行けそうだし,ぜひ研究室に残ってほしい」とのお言葉を頂き,進学を決意しました.

決断した当時,いわゆる博士課程の闇は全く知らず,大変さもよく理解していない状況でした.その後国家試験を無事現役合格し,仲間たちと一旦卒業しました.2020年の事です.

その後の地獄の博士課程の生活は後編で・・・

自己紹介

初めまして.ご覧いただきありがとうございます.

初めてのブログなので慣れない部分もありますが,自己紹介をしていきたいと思います.

私は某大学の大学院博士課程の3年生です.学部が6年生なこともあり博士課程が4年という,比較的珍しい場所で日々研究しています.

博士課程に進学する前は卒業は早くて28歳,特に就職面でコネは無い(私の研究室は),お金面大丈夫?等の心配がありましたが,それを見ないふりをして進学しました.

精神面を蝕まれてしまい,このままではおかしくなりそうなので当面の目標としてブログを始めた次第です.

将来博士課程への進学を考えている皆さんや,同じ境遇で悩んでいる皆さんの参考になる記事が書ければなと思います.